のどに物が詰まった!窒息への対処法
口の中の確認、犬猫版の腹部突き上げ法、小型・大型での違い
おもちゃで遊んでいる最中に、急に苦しそうな音を立てて前足で口元をかき始めたら——。のどに物が詰まる窒息は、短い時間で命に関わることがあります。いざという時のために、確認の手順と対処法を知っておきましょう。
窒息のサインを見分ける
- 前足で口をかく、苦しそうな音を立てる
- 息を吸おうとしても、ほとんど吸えていない
- 舌や歯ぐき、唇が青紫色になる
咳をしている、呼吸ができているという場合は、自力で出せることもあります。無理に手を入れず、落ち着かせながらすぐに動物病院へ連絡しましょう。息ができていない様子のときは、次の対処に移ります。
口の中を確認する——咬まれないことが最優先
パニックになった動物は、飼い主であっても強く咬むことがあります。米国テキサスA&M大学獣医学部の獣医師も、意識がある犬ののどの詰まりを手で取ろうとするのはとても危険だと注意を呼びかけています。
- 両手で上あごと下あごを持ち、口を開ける
- 見えている物は、指よりもピンセットなどの道具でつまんで取る
- 見えない物を探して指を奥まで入れない。物をさらに押し込まないよう注意する
- 意識がない場合は、口を開けてのどの奥から指でかき出すようにする
犬猫版の「腹部突き上げ法」
口から取り出せず、呼吸ができていない場合は、おなかに圧をかけて詰まった物を押し出す方法があります。米国獣医師会(AVMA)の飼い主向け資料では、体の大きさごとに次のように紹介されています。
猫や小型犬
体を支え、肋骨のすぐ後ろのおなかに手を当てて、頭の方向(前方)へ押します。
中・大型犬
立っている場合は、後ろから腰のあたりに腕を回し、肋骨のすぐ下に握りこぶしを当てて、上前方へ突き上げます。横になっている場合は、片手を背中に添え、もう片方の手でおなかを上前方へ押し上げます。
英国の動物慈善団体PDSAは、横向きに寝かせて胸の側面に両手を当て、すばやく強く数回押す方法も紹介しています。何回か行うたびに口の中を確認し、出てきた物を取り除きましょう。おなかを強く押すことで体を傷めている可能性もあるため、取れた後も必ず受診してください。反応や呼吸がなくなった場合は、心肺蘇生に移ります。
事例:ボールがのどに詰まる事故
米国の非営利団体「Center for Pet Safety」は、遊んでいる最中にボールが犬ののどに詰まる事故の報告を複数受けたとして、注意を呼びかけています。重くて表面がなめらかなゴム製のボールが唾液で滑り、飼い主が取り出せずに死亡したり、命を落としかけたりした例が報告されています。大型犬の例が多いものの、どの大きさの犬にも危険があるとしています。
同団体は、ボールランチャー(発射機)で犬に向けて打ち出し、空中でキャッチさせることが事故の大きな要因になったとして、犬から離れる方向へ投げて追いかけさせるよう勧めています。PDSAも、体の大きさに合ったおもちゃを選ぶこと、遊んでいるときや噛むタイプのおやつを与えるときは目の届くところで見守ること、空中でキャッチさせず地面に落ちるように投げることを予防策として挙げています。万一に備え、動物病院に向かうときは、何が詰まった可能性があるかを伝えられるようにしておきましょう。
まとめ
息ができているなら無理をせず病院へ、できていなければ咬まれないよう注意して口の中を確認し、取れなければ体格に合った方法でおなかや胸を押します。取れた後も必ず動物病院で診てもらい、普段からおもちゃの選び方と遊び方で予防しましょう。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。ペットの様子がおかしいときは自己判断せず、すぐにかかりつけの動物病院や夜間救急動物病院に連絡してください。






