ペットセーバーの講習内容を盗用した講習会にご注意ください!

動物愛護教育のフレームワーク「むすびの森教育」を公開しました

▼公式サイト(日本語/English)
https://musubinomorieducation.com

▼「むすびのうた」
https://musubinomorieducation.com/MUSIC/musubi_song_9x16.mp4


救急の現場で、ずっと考えてきたこと

私たちは「助かる命を助ける」ために、14年間、全国で犬・猫・エキゾチックペットの救命救急法を伝える「ペットセーバー講習」を続けてきました。受講してくださった方は約17万人(犬猫12万人、エキゾチックペット5万人)にのぼります。心肺停止に陥った動物を蘇生させた飼い主のヒーローは、4,147名になりました。

その現場で、何度も感じてきたことがあります。

救急は、いのちが危機に陥ったあとの最後の砦です。けれど本当に大切なのは、そのもっと手前、子どもが、いのちとどう出会うかではないか。

幼いころに動物とどう触れ合い、何を感じ、何を学んだか。その経験が、大人になってからの命との向き合い方を形づくっていくはずです。

「動物を大切にしよう」だけでは、子どもは動けない

動物愛護管理法の第3条では、国や地方公共団体に対して、動物の愛護と適正な飼養についての普及啓発に努めることが定められています。学校での動物飼育や、命の教育に取り組んでいる先生方もたくさんいらっしゃいます。

けれど、「動物を大切にしよう」という言葉だけでは、子どもは何をすればいいのか分かりません。

3歳の子が動物に触れてよい距離と、14歳の子が向き合うべき問いは、まったく別のものです。3歳の子に責任を説いても届きませんし、14歳の子に「かわいいね」だけでは物足りません。年齢に合わない働きかけは、子どもを白けさせるか、動物に負担をかけるかのどちらかに終わってしまいます。

動物愛護教育がうまくいかない原因は、熱意の不足ではなく、設計にある。そう考えて、このフレームワークをつくりました。

0〜15歳を「根・幹・花」の3つの段階に

むすびの森教育では、子どもの発達を3つの段階に分けています。

  • 根(0〜7歳) まず、いのちに触れる
    説明よりも、大人の姿をまねて学ぶ時期です。1本の指でそっと10秒触れる。床に座って、動物が自分から来るのを待つ。生きものは動き、食べ、眠り、そして死ぬということを、体で知っていきます。
  • 幹(7〜14歳) いのちを世話する
    毎朝30分、2人組で給餌・清掃・健康観察をします。体重や給餌量を記録してグラフにし、算数で読み解く。「自分が休むと、誰かが困る」という責任の実感を育てる時期です。
  • 花(14〜15歳) いのちのために動く
    自分で問いを立て、文献や統計、法令を調べ、保護施設や行政に取材します。感情ではなくデータにもとづいて提言し、実際に行動して、その記録を後輩に引き継ぎます。

同じ一匹のうさぎに対して、5歳は「触れる」、10歳は「世話をする」、15歳は「この子のような命のために社会を動かす」。年齢によって、いのちとの関わり方が変わっていきます。

それぞれの段階について、発達の特性、到達目標、具体的な活動、守るべき動物福祉上の配慮、評価のしかたを示しました。評価はテストではありません。幼児期は絵とエピソードの記録、小学校では飼育記録や観察ノートのポートフォリオで成長を見ていきます。

国際的な枠組みを土台に

独自の価値観ではなく、動物福祉の分野で国際的に参照されている枠組みを、学校で運用できる形に置き換えています。

  • 5つの自由(FAWC):学校の運営ルールとして明文化し、子どもと先生が毎週いっしょに点検します
  • 2020年版 五つの領域モデル(Mellorほか):「苦痛がないか」だけでなく、「良い経験があるか」まで評価する枠組みとして
  • One Welfare:動物の福祉、人の健康、環境の持続可能性を、ひとつの循環として捉えます
  • 学習指導要領との接続:道徳の「生命の尊さ」「自然愛護」をはじめ、理科・社会・算数などとつながります。新しい時間をつくらず、いまある教科の中で実施できます

「守れないなら、やらない」

このフレームワークには、使うための条件があります。

動物は仲間であって、教材ではありません。「学びのため」を理由に、動物に負担をかけることは認めません。5つの自由を満たせないなら、飼育活動は始めない。獣医師の関与を前提とし、子どもにも動物にも「いやだ」と言う自由を保障します。

そして、死を隠さないこと。事実を正確に伝え、見送る時間をつくり、その後も何度でも子どもの話を聞きます。

毎日うたえる「むすびのうた」

朝の会や飼育当番の前に、子どもたちが毎日うたえる歌もつくりました。待つこと、世話をすること、次の人へ手渡すこと。この教育が子どもたちに願うことを、五つの連にこめています。歌詞つきのカラオケ映像を公開していますので、ぜひ授業や研修で使ってください。

公開している資料(全4分冊・124ページ)

  • Ⅰ 総論・実施編(36ページ)
  • Ⅱ 幼児期版・根(29ページ)
  • Ⅲ 小学校版・幹(28ページ)
  • Ⅳ 中学校版・花(31ページ)

1日の流れ、週間時間割、12か月の年間計画、教科別カリキュラム、飼育当番の設計まで収録しています。PDFはそのまま印刷・配布でき、PowerPoint版は自校に合わせて書き換えられます。すべて無料でダウンロードできます。

教育・研究・非営利の目的であれば、出典を示していただければ、印刷・配布・翻訳・改変も自由です。日本語と英語の両方でご用意しているので、海外の方にもぜひ届けてください。

いのちの教育を、すべての子どもに

先生方、保育士の皆さん、教育委員会や自治体の皆さん、そして子育て中の保護者の皆さんに、このフレームワークを手に取っていただけたらうれしいです。導入や研修、共同研究のご相談も受け付けています。

いのちに触れ、いのちを世話し、いのちのために動く。
その一歩一歩が、いつか誰かの命を救う力になると信じています。

一般社団法人 日本国際動物救命救急協会
代表理事 サニー カミヤ
https://musubinomorieducation.com

#動物愛護教育 #いのちの教育 #学校飼育動物 #アニマルウェルフェア #ペットセーバー


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